春ですね。
うちのポストは周りに蔦的なものが絡んでいるのですが、最近クロオオアリ(沖縄にはいないらしい。正式名称は不明)が蔦をウロウロしていて、ポストの中にも時々いるんです。
で、先日の夕方、ポストを開けるとレターパックが届いていて、隅っこが少し破れたようになっており、上にアリが2・3匹いたんです。
なんか嫌な予感がしたので、夫を呼んで「レターパック取ってみて」と頼み、夫が「なんで?」と言いながら手にすると、その少し破れたところからアリがゾワゾワゾワーっと100万匹出てきました。
夫、「うおおーー」と絶叫してレターパックを放り出してましたよ。
ひとしきり出たところで封を開けてみると、中に卵がたくさんあって巣みたいになってました。
その日の昼間に来た郵便物なので、ほんの数時間の間にそんなことに。
これを機に、ポストを蔦のある所から移動させることにしました。
ポストの中、見ます?
そこそこ閲覧注意です。
1匹1㎝ぐらい。なんて種類ですかね?結構調べたけど分かりませんでした。
こんなポスト嫌ですね。
シュッとひと吹きしたので、弱ってます。
ポスト跡
卵・幼虫・蛹。
レターパックから逃れたアリはめちゃくちゃ攻撃的で、様子を見に来た次男が咬まれまくってました。
次男は色々な生き物に咬まれたり挟まれたり刺されたりするのですが、「痛いよ~笑」と言いながらいつもビックリするぐらい平気な顔をしています。
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話は変わって、
べにきちの数少ない手染め作品の取扱店のひとつに、福岡のヘリテージさんがあります。
ヘリテージさんは、扱ってらっしゃる商品がどれも好きな感じのものばかりなんです。
店主の方が作品ひとつひとつをじっくり選んで大切に扱っておられるのが伝わり、作り手にとってはとてもありがたいお店です。
また、カメラを長くやってらっしゃるとのことで、撮っていただいた作品の画像を見て「そうそう!こんな感じ!」といつも嬉しくなります。
先日そんなヘリテージさんが工房に遊びにきてくれました。
ヘリテージさんのHPでその時の様子をご紹介していただいています。→ヘリテージさんのブログ
是非ご覧ください!
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タイミング良くヘリテージさんにも見てもらって、絶賛(多分)していただいたタペストリーのご紹介です!
「コイノボリ」
2・3年前からコイノボリ染めたいなあと妄想していたのですが、やっと形になりました。
巾が30㎝の麻生地に染めています。
配色もデザインに合っていて、いい仕上がりになりました。
最近デザインしていて特に気を付けているのが、モチーフを説明しないようにするということです。
例えばコイノボリだったら、力強いとか華やかとか、そのモチーフならではの印象として目指したいところはあるのですが、コイノボリをコイノボリにしようとして表現がモチーフよりおろそかにならないようにする。という感じ。
デザインするたびに膨大な量のアレコレ(絵画やグラフィックデザインや工芸作品や・・)を主にネットで調べたりするのですが、モチーフのある作品でモチーフありきだとしても、完全に自分の中で消化してコントロールしてから表現しているものは力があって面白いですね。
そういう作品は個性的というのとはまたちょっと違って、むしろ普遍的な印象を受けます。
それから最近しみじみ実感しているのが、デザインを生かすも殺すも配色だなあと。
逆に、多少デザインがイマイチでも、配色が良かったら全体でそれなりにいい作品に見えます。
実際、ぱっと目に入ってくるのは色ですもんね。形はいったん頭に入れて言葉にする、みたいな。
音楽でいうと配色は曲で、デザインは歌詞のようなものでしょうか。
ウロコのところは、濃淡をつけて平面の中にもちょっと奥行きを感じられるように、単調にならないようにしました。
今回2枚しか染めなかったのですが、1枚は5日から始まっている山原工藝店さんでの紅型展でご覧いただけます。
もう1枚はせっかくなのでべにきちオンラインショップで販売することにしました。
先ほどアップしましたので、是非!
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今日から長男は寮生活スタートです。
朝、涙涙で見送りました。
子供の環境って目まぐるしく変わりますね。そしてどんどん順応していて驚きます。
でも私も高校卒業して一人で沖縄来たなあ、何の不安もなくて希望しかなかったなあ、と思い出しました。
そして行きついたのが瀬底島のこの工房で、今じゃ敷地から出るのは犬の散歩ぐらい、どこにも行かないでも誰にも会わなくても全然大丈夫!という生活です。
工房では新作の型彫りを進めています。今回は、ペルシャ絨毯と電子回路から出てきたデザインです。
面白いのができそうです。
と同時に、6月の東京での展示会に向けての作品作りも進めています。
寂しさを仕事で紛らわします。。