外注の工事は終わりましたが、4月の直営店オープンに向けて内装を整えたり色々準備進めています。
今調べたら、ぴったり5年ぶりの直営店再開でした。
5年前までのべにきちは、印刷物やプリント商品がほぼなく、全て手染め作品でお店を埋めないといけなくて大変だったのですが、今は手染め以外の商品も随分増えてきたので、かなり気楽です。
再開の直営店では、手染めのものは、外部販売しにくいもの(原価が高いものや、手間がかかるものなど)で、「やってみたかった!」みたいな作品も出せたらと思っています。どうしても外部販売だけだと色々制限が出てしまうので、そこを自由にやれるのが直営店の一番の楽しみです。
ただ、始める前から言うのも本当にどうかと思うのですが、もし直営店運営が思ったより大変だったら、ビックリするぐらいすぐに閉店するかもしれないです。えっ、ここまでやっといて!?本当にその通りですね。でも先に宣言しておきますね。すぐに閉店の可能性ありきのオープンです。
年末に帯を納品しました。

紅型ポイント帯「シーサー」
スジスジ模様が特徴のぜんまい紬に染めています。
身につけるにはインパクトのあるデザインなので、全体の色味のトーンを微妙に落としたのと、胴前の柄に古典的な印象の雲模様を入れて、落ち着いた雰囲気になるように意識しました。

この雲、何度か下書きして、型紙にはおおよそで写して、後は勢いで彫っています。そうすると線が生き生きするんです。下手したらバランスが悪くなるので、そこは下書きの段階でしっかり手に覚えさせておくことです。
この雲のような線での表現は、要は線に強弱をつけるのが「生き生き」の秘訣ですが、これを意図してじっくりやろうとすると「どうです、線に表情があって素敵でしょう」と押しつけがましくなってしまうので要注意です。
今年は、来月から始まるビームスフェニカ(東京)の沖縄展、3月はヘリテージさん(福岡)、5月はくらしのギャラリー(大阪)、7月は日本橋三越・丸善(東京)と展示会参加が決まっています。毎度お声掛けいただき大変ありがたいです。
今は何より4月のべにきち直営店オープンに向けて時間を使ってます。
まずは新作ポスター「イノーの生きもの」をオープンまでに完成させるべく、これから原画制作に入る予定です。間に合うかなあ。。
ポスター「琉球の魚」の時は数年かけてコツコツデザインを完成させて型紙も彫って、ようやく原画を染め始めてから「なんか違う」と気づいてしまって、一度デザインを全部やり直して型紙も彫り直したという恐ろしい経験があるので、ビクビクしています。
ポスター「イノーの生きもの」のデザインから、新作パネルを染めてみました。

「ヤドカリ」
ヤドカリとイボヤギとタイヨウノスナです。今年の各展示会でデビューします。
冬のチムちゃん。

日が差しているときは全身くまなく日光浴。
日向ぼっこか~、かわいいな~と近寄ると、

「なんか用か?」
意外に怖い顔してました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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べにきち直営店2025年4月オープン予定!
週1回、金曜日だけの営業になると思います。